当社の「MC高耐震工法 strong」には、特定天井(2.2G)対応「Strong40」、非特定天井(1.3G)対応「Strong38」のラインナップがあり、様々な建築現場の耐震に対応できます。
効率性を考え、工法や使用部材のご提案を致します。
- 高耐力ブレースシステム
- 「MC高耐力工法Storong」には新開発のMCブレース・ストロングをブレース補強上端部に採用し、下端部には新開発のMCクロス・ストロングによりハンガーを補強しつつブレース下部受け材を2本取り付け可能としています。
このブレース下部受け材にMCクロス・ストロングで追加野縁受けを取り付けて水平地震力を分散して負担させる事により弱い野縁方向の剛性を格段に向上させました。
これが【高耐力ブレースシステム】です。
2連のブレース下部受け材で水平地震力を確実に分散
V字にブレース補強を設置する場合、ブレース下端部は水平地震力を一点で支える為に荷重が集中し、結果として野縁受けやハンガーが破壊してしまいます。
そこで、2本の水平補強材を2スパン設置する事により水平地震力を分散して負担させました。 1本だと水平地震力を受けた時、ねじれと野縁受けの損傷が発生する為です。
また、ブレース下部受け材の下端部を挟み込む事によりブレース材自体の剛性も向上しました。
追加野縁受けで野縁受けの損傷を大幅に軽減
2本の水平補強材により野縁方向の水平地震力に対し剛性は向上しましたが、野縁受けの向きによって剛性が大分変わる事が実験によって判明しました。
そこで追加野縁受けを向きを変えて設置する事を考えました。正負繰返し試験の結果、野縁受けの弱軸方向でもほぼ同程度の剛性を得る事に成功しました。
また、水平地震力は野縁受け1本当たり1/5になりますのでブレースユニット自体の剛性もアップしました。
強力なブレース金具で水平地震力 2.2Gに対応
ブレース上端部の金具に要求される強度として最大引張・圧縮荷重で10000N(1ton)以上を目標として開発しました。
その他として「ワンタッチ取り付け」「ピンポイント取り付け」という作業性も実現させたのが、「MCブレース・ストロング」です。
この金具を使用した天井ユニット試験では一方向、繰返し試験ともに金具の破損は皆無、1mmも動かないという驚異の結果でした。
この強力な金具を開発・採用したからこそ【高耐力ブレースシステム】が成り立っています。
「MC高耐震工法 strong」の詳細は、「鋼製下地材カタログ(PDF)」に掲載しています。